「今ならもれなくお買い得!」な世界の苦しさ。

私はお金が苦手です。

こんな事を言ったらぶっころされそうですが、

本当の事なので仕方ないです。

 

私が何かを買うとき、

特に、生活必需品ではない何かを買うとき、

些細な違和感を覚えます。

それは黙って見過ごせる程度のものですが、

とにかく変な感じがするのです。

 

私たちは何処に行っても広告を目にします。

チラシだけではありません。

バナーやCMや誰かの投稿も広告です。

宣伝というのは、ひとつのビジネスなので、

どこの会社も、自分の商品を買って欲しいのです。

当たり前ですが。

なんで自分の商品を買って欲しいかと言うと、

儲かった方が自分が潤うからです。

当たり前ですが。

 

「俺が潤う為に俺以外の奴は乾け(=お金を払え)」というのが

透けて見える感じ。

透けて見える悪意は邪悪です。

「俺はお金が欲しいぜ!」とストレートに言っている人は

表立った参道はされないかも知れませんが、

一種の清々しさを感じます。

 

私はお金が苦手です。

お金を稼ぐのも苦手です。

でも、資本主義の世界では、お金をいかに効率よく稼ぐか

もしくはいかに気前よく払うかで、重んじられます。

 

よって、重んじられない私は寂しくて、

悲しい気持ちになるのです。

 

働く事が苦手です。

誰かを獲物にするからです。

アフィリエイトでも株でもFXでもバイナリーオプションでもフリーマーケットでも同じです。

それを利用するのも苦手です。

私が獲物になるからです。

 

商品の宣伝でも、ビジネスの宣伝でも、

「私は獲物にされている」というのを感じます。

それがとても怖いのです。

それがとても嫌なのです。

 

じゃあどうするつもりなの?

山に籠って自給自足でもするつもり?

 

誰も獲物にせず、誰にも獲物にされず。

心地よく暮らすことが出来たら、きっとここは天国になる。

そう思うのですが。

思うだけです。

動かない動けない私を詰る声が聞こえる気がして、

今日も蹲ったままで居ます。

 

私はどんどん乾いていきます。

 

それでは、今日もおやすみ。